クラシック回帰と英国調。(ディテール編)

こんにちは。

イラストではお絵描きゴリラ調の田中です…

さて、ファッションとは毎年トレンドがあるもの。
もちろんスーツ業界にもトレンドはあります。

本日は久しぶりに真面目にトレンドのお話しを…本日はディテールを中心に。

まずキーワードとして挙げられるのは、雑誌やネットでもよく目にする

「クラシック回帰と英国調」

何年か前まではセレクトショップや様々なスーツブランドはイタリア一辺倒でしたが、
徐々にクラシックなエッセンスを取り入れだし今シーズンではどこのスーツブランドを見ても
ほぼ英国、クラシックなディテールを取り入れています。

今シーズン様々なブランドで多く見られたのが、
ピークドラペル。

ダブルスーツやタキシード等では定番のディテールですが、
シングルスーツ、シングルジャケットでピークドラペルというのが今シーズン多く見られました。

次に腰ポケットのデザイン。
クラシックな流れからチェンジポケットのディテールも。

ブリティッシュスーツといえばチェンジポケットという訳ではないのですが、
このイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そもそもこのチェンジポケットとは、チェンジ(change)
釣銭、小銭入れとして使用していた名残りからチェンジポケットと呼ばれるように。
また狩猟の時に鉄砲の発射薬を入れていた場所の名残りともいう。

このチェンジポケットはスーツだけでなく、カジュアルジャケットにもこのディテールを
取り入れてみるのもいいですね。

パンツに関してはプリーツ入りパンツが大きなキーワードに。

今までノータックの細身が主流だったパンツも、現在ではプリーツ(タック)入りのパンツがトレンドに。
プリーツ入りパンツは何年か前から徐々に増え始め、
現在ではスーツだけでなくカジュアルなパンツ、デニムスラックスなどもプリーツ入りが増えています。
以前まではシルエットは股上が浅い従来の細身のパンツにディテール(プリーツ)のみを
追加したようなパンツが多かったのですが、最近ではシルエットにも変化が。
今までの細身ではなくゆとりのあるパンツシルエットがスーツにもカジュアルパンツにも増えてきています。

そしてこの全体的なクラシックの流れからパンツのディテールもアジャスター付きの物が増えています。

ベルトなしでパンツを履くクラシックなスタイル。
元を辿れば、トラウザーズ(スラックス)はブレイシーズ(サスペンダー)で吊るして履くのが正装。
その為股上が深いものが主流でした。
このサイドアジャスターのディテールもクラシックの流れで注目を浴びています。

さて今回はクラシック回帰と英国調のディテールについてお話させていただきました。
次回はもう少し掘り下げて小物やシャツの流れをお話させていただきます。

それでは。

 

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