ビジネスシーンにボタンダウンシャツ!?

こんにちは。

イルビレッタのTANAKAです。

この時期になるとシャツのオーダーが増えてます。
特にクールビズ用のオーダーシャツ。
クールビズ用となると基本的にノータイ用のシャツをオーダーされます。
ノータイ用となると皆さんやはり「ボタンダウン」のシャツをオーダーされますね。
先日お客様に聞かれのですが…
「ボタンダウンのシャツってなんでできたのですか?」と。


確かに皆さんは「ボタンダウンシャツ」=「ノータイ用のシャツ」、「カジュアルシャツ」
という認識ぐらいでしょうか。
(中には詳しい方もいらっしゃいます)

という事で本日は「ボタンダウンシャツ」の歴史を見ていきましょう…

ボタンダウンシャツとは…

ボタンダウンとはご存知の通り襟の先にボタンがついた襟型のシャツ。
よくよく考えると「なんで襟にボタンついてるねん。」
「ネクタイつけるときいちいち外さなあかんやん」と。

そもそも「ボタンダウン」はイギリスの上流階級がたしなむポロ競技で着用されていました。

普通のシャツだと、襟が風に煽られてめくりあがり、顔や首にパタパタと当たってしまいます。
想像しただけでイライラしそうです…
それを防ぐため、襟をボタンで留める形状のシャツが考案され、
ポロ競技者に定着しました。
そのためか、ボタンダウンの襟のことを「ポロカラー」とも言うのです。

現在では定着しているボタンダウンが世の中に出回ったのも、
ブルックス・ブラザーズの創業者の孫が渡英中にポロを観戦した際、
ポロ競技者が着ているボタン留めのシャツにヒントを得て、ボタンダウンシャツを商品化。
後にアメリカ東部の大学生の間で大流行となり、アイビールックの象徴として全米に広がりました。
そしてブレザーにボタンダウンシャツを合わせるという、アイビールックが誕生したのです。

肝心なのはここからです…
カジュアルスタイルに向いているとされている「ボタンダウン」、
クールビズで使うのはともかく、
ビジネスシーンでネクタイをつけて着用してもいいのか…

結果…
ネクタイを締めても無問題!
ボタンダウンシャツ自体もカジュアルスタイルに向いているとされてますが、
フォーマルを除くビジネスシーンで着用するのはなんの問題もないです!
ただしお客様に会う時や重要な会談などでは避けた方がよろしいかと…

ただしスポーティーな印象を与えるので、着こなしにはご注意を!

世間では「ボタンダウン」は絶対ビジネスではNGです!
が定着してしまっています。
これも「ボタンダウン」=カジュアルという認識だからでしょう。
確かに世間的の目を気にするならビジネスでは着用しない方が無難です…
ただ決まりとしてはネクタイをつけて着用してもなんの問題もございませんので…

ビジネスシーンでは向かないとされているボタンダウンですが、
スーツスタイルのハズしとして、
あるテクニックを使って取り入れている人も多いのです。

それのテクニックが…
シャツの衿ボタンを外して、
あえて襟元を崩して見せるという着こなし。

この着こなしで有名なのは、フィアット社の元会長、故ジャンニ・アニエッリ氏ですね。

このファッショニスタは着崩したスタイルを好み、
今では定着している着こなしを当時からしていました。
気になる方は検索してみてください。
スーツスタイルで遊ぶならこの方の着こなしは参考になります!

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